ビッグデータの神よ、少数派の悲しみを知れ
POs-Caというガムが好きだったのだけれど、いつも行くスーパーの棚から消えてしまった。
たまたま私が住んでいる地域の人には人気が無かったんだろうと思う。
悲しいかな、私にはこういう経験が多い。(T_T)
社員研修とセブンイレブン
社員研修は新人社員の頃たくさん受けた。その頃の研修で聞いた話。
コンビニは、毎日の売上データを分析して、きめ細かく品揃えしている。その時、注目しているのは、「売れ筋」では無くて、「死に筋」。
一般的にコンビニ店舗は狭い。死に筋商品があると、ただでさえ狭い棚がお金にならない商品に占領されてしまう。だから死に筋商品はどんどん棚から無くしていかなければならないのだそうだ。
好きな商品が消える!
私が受けた研修の事例はセブンイレブンのものだったが、今はコンビニはもちろん、大手流通業はみんなIT化が進んでいるから、同じように死に筋商品を排除している。
例えあなたが気に入った商品でも、売上が少ない商品はあっという間に棚から無くなる。
場所あたりの売上を最大化して行かなければならないのだから、経済原理としては正しい。でも、自分が好きな商品があっという間に無くなってしまうのはやっぱり悲しいものです。
今はビッグデータを使ってかなり細かく分析出来るようになったから、少ししか売れない商品でも無くならない場合はある。
例えば、その商品を買った人は必ず他にも多くの商品を買い、多額の消費をする、つまり、たくさんお金を落とす消費者が好む商品というなら、おそらく残るだろう。
しかし、私のように特別大量消費をしない人間ばかりが好む少数派商品は消える運命にある。
少数派は死なず、ただ消え去るのみ
あなたの好みが少数派になってしまった場合はどうすれば良いのか。
ネットで買い物をすれば良いのだ。
Amazonはロングテール商品で儲けている*1。
ガムなんて、本来は思いついた時に手軽に実店舗で買うものだが、買いたくても店に置いてないなら仕方ない。
少数派は実店舗から消えて、ネットに移るしか無いのだ。
わざわざネットでガムを買うなんて面倒だけれど、好きな商品を買うために、わざわざ遠くの店に遠征するよりずっと便利だと思って受け入れるしか無い。
これでも昔よりはずっと良くなったのだ。たぶん。きっと。
*1:そう言えばこれも研修で習ったなあ。