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長期的には買い?ソフトバンクの株価

2014年11月4日、ソフトバンクグループ第二四半期の決算発表が行われた。
米スプリント社の状況が芳しくない為か、孫正義社長は珍しく弱気な部分を見せていた。弱気と言っても、孫正義社長にしては、と言う意味で、普通の基準で言ったら十分強気なんだけれど。

 

 

金の卵を生むガチョウ

ガチョウ

今回の決算発表では、イソップ童話で金の卵を生むガチョウの話を例に出し、「ソフトバンクは(金の卵を生む)ガチョウである」、と宣言した。

これまでのインターネット企業への投資実績は、3877億円の累計投資額に対し、累計回収額は11兆6699億円。リターンは30倍になっているそうだ。

 

進むインドへの投資

進むインドへの投資

10年以上前に中長期のトレンドを見て中国に着目し、アリババという黄金の卵を見つけ出した孫正義社長は、現在はインドに注目しているとの事。

注目する理由は、「13億人のうち、25歳未満の人口が約5割。学校教育のほとんどが英語。世界最大の英語圏は、もうじき米国を抜いてインドになる。ソフトウェアエンジニアが世界最大。この3つの要素が中国のファンダメンタルよりも強い」からだそうだ。

既に「snapdeal」に6.27億ドルを投じ、筆頭株主になっている。他にも有望な複数の会社に投資済みだ。良い案件があれば、今後も積極的に投資をしていくと明言した。

 

本質は投資持株会社

本質は投資持株会社?

印象的だったのは、ウォーレン・バフェットの話を出した事。ウォーレン・バフェットには“バフェットプレミアム”が付くが、自分には“孫正義ディスカウント”が働いていると自虐しながら、ソフトバンクの株価が正当に評価されていないことをアピールした。

これは、バフェットの会社バークシャー・ハサウェイと同じく、ソフトバンクの本質も実は投資持株会社である、という事を孫正義社長自らが認めた発言のようにも思える。

いずれにせよ、本人が言うように、どんな投資ファンドより良い成績を残してきた事は事実である。今後も孫さんの“目”を信じるならソフトバンクは買い、信じられないなら売りだろう。

Google最高事業責任者や、元ドイツ銀行のグローバルヘッドをヘッドハンティングするなど、経営陣に超が付く国際的エリートを加えているが、良くも悪くも、ソフトバンクは“孫正義の会社”なのである。