平成少数派の生活と意見

ネットの片隅でどうでも良いことを呟く

高いと言って騒ぎ、安いと言って騒ぐ。

ドル・円が6年ぶり109円台。



東京外国為替市場では、ドル・円相場が1ドル=109円台に乗せ、2008年8月29日以来の水準までドル高・円安が進んでいる。英国からの独立の是非を問うスコットランド住民投票結果で、独立反対派が優勢となっていることから、リスク選好に伴う円売りが活発化している。


ドルが6年ぶり109円台、米金利先高観や英国不透明感払しょく - Bloomberg

 

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 少し前までは、年末にドル・円は108円まで円安が進む、なんてアナリストが予想すると、え、そこまで円安が進みますか、と驚いていたニュースキャスターがたくさんいましたが、予想を超えるスピードでの円安進行です。

これでまた、行き過ぎた円安はマズイ、とマスコミが騒ぎ出すことでしょう。
だいたい、円高は悪、円安こそが正義みたいな報道にはずっと違和感を持っていました。

製造業の多くが海外生産にシフトしてる中、円安にすれば景気回復するなんてそんな単純じゃ無いだろうと個人的には思っていたからです。

アメリカは利上げに向かい、日本の貿易赤字はいっこうに解消しそうも無い。
トレンドは円安で間違いありません。
その内、円高の方が良かったという論調が出てくるんじゃないでしょうか。

双子の赤字と言えばアメリカの代名詞でしたが、日本も今や財政赤字はもちろん、2014年上期の経常収支も赤字になりました。



財務省が8日発表した2014年上期(1~6月)の国際収支速報によると、海外とのモノやサービスの取引、投資収益などの状況を示す経常収支は5075億円の赤字だった。現行統計で比較可能な1985年以降では初めて半期ベースで赤字に転落した13年下期(788億円の赤字)を大きく上回り、過去最大となった。13年上期は3兆3131億円の黒字だった。


時事ドットコム:【図解・経済】経常収支の推移(最新)

 

 

貿易赤字が史上最大になり、経常収支も赤字になった。日本経済は国内貯蓄と経常黒字で国債をファイナンスしてきたので、経常赤字と財政赤字双子の赤字になると、国債を国内で消化できなくなる。家計純資産1205兆円に対して、政府債務は1122兆円だが、財政赤字は毎年50兆円ぐらい出ているので、2016年には逆転する。


悪いインフレと「双子の赤字」が国富を食いつぶす | 池田信夫 | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

 

 人口が減少して行くことはもう確実ですから、国内市場はこれから縮小し続けます。
日本経済のこれからを考えるとポジティブなことはあまり無いように思えます。

考えると憂鬱になりますが、それでも人生は続く。
生活防衛のために一人一人が知恵を絞って行くしかない時代なのだと自分に言い聞かせ、頑張っていくしかありません。