平成少数派の生活と意見

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あなたはどっち派?黄金時代を迎えるVS.長期的には大惨事

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世界で最後の日本楽観主義者

「日本の23歳に生まれ変わりたい」というイェスパー・コール氏の講演が話題になっています。イェスパー・コール氏は、「世界で最後の日本楽観主義者」とも言われるエコノミストです。

 



今後10年間は実体的人口統計の最も好ましい時期(スイートスポット)に入ることが予測されます。

ですから、「人口が減少して大変なことになっている」という意見に耳を傾ける必要はありません。重要な点は、日本国内では世代交代が起きていているということです。

(中略)

団塊世代が退職するのに対して、就業する若い世代が人手不足となってきます。私が好きな統計数値によると、今後5年間で25歳から35歳の人口が毎年21万人減少してゆくと言われています。これは、とてもすごいニュースです。

もし生まれ変われるのであれば、23歳の若者に生まれ変わりたいものです。私はとても希少性の高い人材となるからです。そして、希少性が上がると価値も上昇します。

「日本の23歳に生まれ変わりたい」 海外エコノミストが語る、日本がこれから黄金時代を迎える3つの根拠 | ログミー[o_O]



 

大成功した投資家にして冒険家

一方、冒険家としても有名なジム・ロジャーズ氏は日本に悲観的です。「あの」ジョージ・ソロス氏とともにクォンタム・ファンドを設立し、大成功を収めた人ですので、当然、その言葉にも説得力があります。

また、「19世紀はイギリスの時代、20世紀はアメリカの時代、21世紀は中国の時代」と評し、子供に中国語を学ばせる為に中国人のベビーシッターを雇った事が報道されたりしていました。2007年には娘達を華僑圏で生活させる為に、家族とともにニューヨークからシンガポールに移住しています。非常にダイナミックに行動する投資家です。

 



歴史上、ミスター・アベのような金融緩和、つまり無制限に円を刷り続けてうまくいった例は1つもない。必ずといっていいほど、最終的にハイパー・インフレに襲われるだろう。後から振り返って、安倍晋三は歴史上、最悪の総理大臣として語られるだろう。

ジム・ロジャーズ氏「日本株は上がる、だがいつか全部売る時が来る」:日経ビジネスオンライン



 

不気味な一致点

両者の話を聞くと、一方が楽観的でもう一方が悲観的、と感じますが、実は見落としてはいけない点が一つあります。

楽観論を語っているイェスパー・コール氏は「今後5年から10年後の日本経済を予測しているのです。」という事も繰り返し語っています。つまり、長期的な事は言っていない。一方のジム・ロジャーズ氏も短期的には良いと言っています。ただし、イェスパー・コール氏よりもより短期ですが。

少なくとも今の経済学の常識では、人口が減少していく社会が長期にわたって繁栄する事はありません。かと言って、日本社会が移民を受け入れるとも思えない。ホリエモンニッポン放送株を買い占めていた時に、フジサンケイグループに対して言った「もう詰んでいる」という言葉が頭をよぎります。

「もう詰んでいる」と言ったホリエモンは結局ニッポン放送を買収する事は出来ず、その後自分が詰んでしまいました。日本経済も、大逆転で長期的な繁栄の道に進む事が出来れば良いんですが。あなたはどう思いますか?

さて、今日は大晦日。読んでいただきありがとうございました。皆さん良いお年を。