コンピュータが人間に勝った日
10年後に消える職業
『雇用の未来―コンピューター化によって仕事は失われるのか』という論文が、いま世界中で話題となっているそうだ。
英オックスフォード大学でAI(人工知能)などの研究を行うマイケル・A・オズボーン准教授と、同大学のカール・ベネディクト・フライ研究員が著した論文。
今までは、単純作業がコンピュータに取って代わられる事はあっても、知的な作業は人間にしか出来ないと思われていた。しかし、論文によると、あと10年もすれば、知識労働者が次々失業する時代が来るかもしれないのだ。
既にそこにあるワトソン
1997年、IBMのコンピュータ、Deep Blueがチェスの世界チャンピオンを破った時、大きな話題になった。当時のニュースを覚えている人も多いと思う。
チェスの場合、たくさんの可能性を計算して最善手を選択すれば良いわけだから、コンピュータが人間に勝つのも理解できる*1。
しかし、日本ではそれほど話題にならなかったが、実はIBMは、2011年に人工知能「Watson」を米国の人気クイズ番組に挑戦させ、人間のクイズ王を破っている。これ、チェスの世界チャンピオンに勝つより凄くね?
Watsonは自然言語(話し言葉)を解釈し、膨大なデータベースから瞬時に最適な答えを導き出す能力を持っている。
Watsonの技術を応用したコンピュータは、既に医療現場などで活躍しているそうだ。患者の症状を聞いて可能性のある病名を提示する能力は、人間以上だと評価されているらしい。
そう言えばつい最近、アメリカの著名起業家イーロン・マスク*2氏が、「人工知能は核兵器よりも潜在的に大きな危険性がある」とtweetしたとニュースになっていた。
論文が指摘するように、コンピュータがホワイトカラーの仕事までを奪う日が現実に来るのも時間の問題なのかもしれない。
とにかく上記映像を見てみてください。驚くと思います。