どこに行くのか分らないときに、自分の行きたくない場所にたどり着いてしまう
ホルガー・オジェックが浦和レッズの監督時代、クラブワールドカップ ジャパン 2007の3位決定戦後の会見で言った言葉。
人生も同じだなあ、と思い時々思い出すようにしている。と言うかドイツのことわざらしいので、もともと人生のことを言っているんだろうな、きっと。
――今シーズンを通じて、選手を固定して戦ってきたことについて説明してほしい
このチームを率いるにあたり、いくつかやろうとしたことがあった。
このチームはもちろん特定のスタイルがあった。
もちろん監督が違えばアプローチも違う。
私はいくつかトライしたいことがあったが、基本的な構造を作ること、それはコアのグループがいることが前提。
素晴らしいプレーヤーは何人もいるが、グループとして全体でもう少し行けるところがあったと思う。
それは私のチームでやらなければならないところだった。
非常にたくさんのスケジュールをこなさなければならなかった。JリーグもACLもあった。
それでも私は、ほとんど(メンバーを)変えなかった。
というのは、これらの選手は単純に質が高いだけではなく、精神的なアプローチでも安定していた。こういったプレッシャーにも耐えられる選手だった。
それが私の哲学だ。
そして、その判断はよかったと思う。
「どこに行くのか分らないときに、自分の行きたくない場所にたどり着いてしまう」ということわざがある。
私は「どこに行きたいのか」を知っていた。
スポーツナビに掲載されていた会見。
※古い記事なので、残念ながら削除されてしまっていて現在は読む事ができません。