平成少数派の生活と意見

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大島優子の初舞台が鈴木おさむ作・演出になったのは必然だと思う。

オールナイトニッポンでの発表。

AKB48のオールナイトニッポン

9月10日のオールナイトニッポン大島優子さんが鈴木おさむさん作・演出の舞台に出演する事が発表されました。 大島さんにとっては初舞台となります。

この日の放送は、写真集を発売する大島優子さんがスペシャルパーソナリティとして担当。
そこに、写真集を担当した写真家の蜷川実花さんと、放送作家の鈴木おさむさんがゲストで登場して進められました。

舞台出演の発表は、番組中に鈴木おさむさんが大島優子さんに直接出演オファーをする、という形が取られました。

鈴木おさむさんは既に秋元康さんにオファーをしてOKをもらっており、あとは直接大島優子さんから了解を得るように、と言われての番組出演でした。

秋元康さんがOKを出しているなら大島優子さんが断ることは考えにくいので、大島さんがいくら結論を後ろに引っ張っても、OKするのはミエミエの演出でした。

いや、最終判断は優子に預けた、優子がやりたくないなら断れた、と秋元さんは言うかもしれませんが、常識的に考えたら断るのは無理ですよね。

AKB48が嫌いな人はこういう演出がとことん嫌いなんでしょうが、AKB48をウォッチするなら、木梨憲武さんの名言「お約束ですから」を呟いて流すしかありません。

 

大島優子にこそ、相ふさわしい舞台。

鈴木おさむ

発表後、大島さんのファンの間では、記念すべき初舞台の演出が鈴木おさむさんという事を残念がる声が結構あったようです。

鈴木おさむさんは、本人も言っているように、放送作家であって舞台の専門家ではありません。

記念すべき初舞台の演出家が、舞台におけるビッグネームでは無かった事を残念がるファンの気持ちは分からないでもない。

でもね、これ、いかにも大島優子さんらしいと思うんです。
大島さんは、AKB48で初めから恵まれた立場にいたわけじゃ無かった。

秋元康さんに可愛がられ、至れり尽くせりの状況を与えられるような、恵まれたメンバーでは無かったんです。

本人も松井珠理奈さんとの対談の中で、「私は、土臭く這い上がってきた人だから。憧れを持たれるような道じゃないと思うんだよね。」と語っています。

彼女の真骨頂は、どんな小さな事にも全力でぶつかり、そこにあるほんの僅かなチャンスを逃がさずに掴み取って来たというところにあります。
彼女の前には、通れるかどうかも分からない、狭き道しか無かったんです。

秋元康さんほどの人なら、自分の人脈を使って舞台のビッグネームに大島さんを使ってくれるよう頼むことは出来たでしょう。

でも、それをやってもらえないのが“大島優子”で、だからこそ応援している人も多いと思うのです。

AKB48のエースと呼ばれ、人気が出てからファンになった人にとっては不満かもしれませんが、大島さんにとっては、初心を思い起こす為にも良かったんじゃないかと思います。

それに、鈴木おさむさんだって全くの素人じゃ無く、もう12年も舞台をやっている人です。しかも売れっ子放送作家です。そういう人にガッカリするのはそれこそ10年早い。

大島優子さんを使うことで注目度も上がるでしょうから鈴木おさむさんにとってもチャンスなわけで、きっと気合いが入った舞台を作り上げてくれることでしょう。

また、売れっ子放送作家である鈴木おさむさんはTV関係者の人脈が豊富なはずです。
当然、多くの関係者が見に来ることでしょう。
そこで良い演技を見せることが出来れば、必ず次の仕事に繋がります。

それはAKB48で燻っていた頃、誰もが見落とすような小さなチャンスを必死の思いで掴み取りながら、本当に細く険しい階段を駆け上がって来た大島優子さんにこそ、相ふさわしい“舞台”だと思います。