アジア杯が楽しみになった

日本２－１オーストラリア

日本代表は１８日のオーストラリア戦で２－１の勝利を収め、２連勝で年内最終戦を締めくくった。

W杯後のオーストラリアは世代交代を進めていて、あまり勝っていないチームではあるけれど、アジアでの強国であることに変わりは無い。

ホームでの勝利とは言え、来年１月にオーストラリアで開催されるアジア杯でライバルとなる国に勝てたのは良かった。

あまり期待していなかった

実は来年1月のアジア杯にはあまり期待していなかった。日本代表が新しいシステムに慣れるにはまだまだ時間がかかると思っていたのだ。

システムを4-3-3に変えたが、新しいシステムを来年1月のアジア杯までに使いこなせるようになるとは思えなかった。アギーレ監督は文句なく実績のある監督である。優秀でなければヨーロッパの厳しいサッカー界で仕事を続ける事は出来ない。

だから、監督の問題では無く、選手が対応出来ないのではないかと思っていた。ザッケローニ前監督は、3-4-3の導入に執念を燃やしたが、選手が咀嚼できなかった為、結局導入を諦めざるを得なかった。残念ながら日本選手のレベルは、まだその程度なのだ。

4-3-3をマスターしたとは言えないが

１８日のオーストラリア戦では、4-3-3の時間帯は上手く行かず、4-2-3-1にシステム変更してから上手く行くようになった。監督も言っているように、相手があることだから、システム変更だけが上手く行った理由では無いだろうが、相変わらず新しいシステムには戸惑いがあるようだ。

しかし、アギーレ監督には、戦況を見極め、状況に応じて柔軟に自チームのシステムを変える事が出来る戦術眼と勇気があることが分かった。守備についても徐々に整備されてきている。

まだ、今のチーム状況では、連覇するとは思えない。しかし、前回のアジア杯の時のように、試合を重ねる毎に強くなっていく可能性があるチームだとは思えた。伸びしろがあるチームは見ていて楽しい。

オーストラリアの1月は40度にもなる日があるほど暑いらしい。中東勢やホームのオーストラリアには有利だが、欧州のチームに所属している選手が多い日本には不利だ。だが、１８日の試合は、我々に期待を持たせるに十分な試合だったと思う。