つまらない大人にはなりたくない

今週のお題「おとな」

十代の頃に佐野元春さんの『ガラスのジェネレーション』を聞いた人は幸運である。特に同時代に聞く事が出来た世代は。

「つまらない大人にはなりたくない」というフレーズが有名なこの歌の存在を私が知ったのは大人になってからだった。その時は既につまらない大人になっていた。調べたところ、1980年に作られた歌だが、今聞いてもそれほど古さを感じない。

つまらない大人になってしまったおっさんが、つまらない大人にならない方法を語れるのだろうか。語れやしない、と思う。語りたいだろうし、実際に語っているおっさんは多いけれど。

だから私はつまらない大人になる方法を語る。つまらない大人にはなりたくない人の反面教師として。

つまらない大人になるのは簡単だ。自分の内にある可能性を信じなくなれば良い。そして、湧き出る好奇心を押し潰して生きれば良い。日々の仕事や生活に追われて、考える事を放棄すれば良い。選択肢に迷ったら、楽な方を選べば良い。

直感を信じるな、データこそ正しい。小説は読むな、ビジネス書のみ熱心に読め。恋はするな、時間の無駄だ。心の声には耳をふさげ、世間体を気にして生きろ。人は肩書きが全て、肩書きを見て接し方を変えろ。

そして最後につまらない大人にはなりたくない若者へ。我々は子供の頃から他人に評価されて生きてきた。長い学校教育の期間中はもちろん、就職してからも他人に評価される人生は続く。

しかし、自分の人生の評価をするのは自分自身だ。つまらない大人かどうか決めるのもあなた自身。他人がどう思おうが関係ない。他人の意見なんて適当に聞き流した方が良いです。もちろん、このブログに書かれている事もね。(^_-)

佐野元春　ガラスのジェネレーション　歌詞付き 投稿者 mtgods