平成少数派の生活と意見

ネットの片隅でどうでも良いことを呟く

ブログにおける敬称問題

電話応答する女性

 社会人には常識でも学生は知らない、という事がある。

自社内の人間の名前を言う時、社外の人に対しては例え上司であろうと敬称は略す、と言うのもその一つだ*1

例えば電話などで「佐藤部長はいらっしゃいますか」と聞かれたら、「佐藤部長はただいま外出しております」では無く、「佐藤はただいま外出しております」と答えなくてはならない。それは対象が社長だったとしても同じだ。

NHKアナウンサーの鈴木健二さんによると、彼がNHK紅白歌合戦の白組司会を務める事になった時の記者会見で、それまで9年連続で白組司会を務めていた後輩の山川静夫アナウンサーのことを、山川と呼び捨てにして質問に答えたら、あいつは山川さんの事を公の場で呼び捨てにした、先輩風吹かせて威張り腐っている、なんて思い上がった奴なんだ、とスポーツ新聞に叩かれたそうだ。

鈴木健二さんは、後に出版した本の中で、いくらスポーツ新聞の芸能担当記者とはいえ、こんな基本的なビジネスマナーも知らないのか、と驚いていた。

少し前、人気アイドルグループNEWSの手越祐也さんが、サッカーW杯の番組で選手の名前を呼び捨てにしていて生意気だ、とネット上で叩かれていた。

番組を見ていないのでこのことに対する論評は避けるが、選手の名前を呼び捨てにするとは失礼、という意見が多数だったようだ。

 

お辞儀するビジネスウーマン

 このブログでは、基本誰に対しても「さん」を付けて表記している。

実は私の中では「村上春樹さん」より「村上春樹」、「筒井康隆さん」より「筒井康隆」、「吉行淳之介さん」より「吉行淳之介」の方がしっくりくる。

だって「夏目漱石さん」なんて呼ばないでしょう?普通。
私にとって上記3人の作家は、夏目漱石と同じように尊敬すべき素晴らしい作家だ。だから既にブランド名として記憶されており、敬意を持って呼び捨てにする方が自然なのだ。

じゃあ芸能人の場合は?
大島優子」や「能年玲奈」、「北川景子」はブランド名として確立しているので呼び捨てでも違和感が無い。「大江麻理子」は微妙。アナウンサー(キャスター)とはいえ、大江さんはテレ東の社員だからだろうか。

これらはあくまで私の感覚なので、ブログを読んでいるあなたは違うかもしれない。

結局のところ、明確な基準が無い。人によってさん付けだったり呼び捨てだったりというのは変な誤解を招く可能性があるので、今のところ基本的にはさん付けで統一している。
人によってはさん付けで表記するのはかえって違和感あるんですけどねー。

今後、例えばメジャーリーガーの話題を書く時、「イチロー」や「ダルビッシュ」の事も「イチローさん」、「ダルビッシュさん」と書くのだろうか。

外国人の場合はどうしよう。
「メッシ」の事を「メッシさん」と表記するのかなあ。

 


*1:もちろん学生でも知っている人はいるだろう。